令和４年６月12日に開催された総会において新会長に選任された酒元誠治と申します。会長就任にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
島根県立大学短期大学に3年間、広島修道大に5年間の計8年間を県外で過ごしたことで、公益社団法人宮崎県栄養士会の良い点や遅れている点について考えた点を理事への立候補の公約にも示しました。
私の基本は、管理栄養士・栄養士が好きですので、現状に甘んじるのではなく、その資質を向上させ、資質に見合った地位を獲得していきたいと考えています。まず初めに、公益社団法人宮崎県栄養士会の会員数の増加を図りたいと考えています。会員数が増えるという事は、本会が魅力のある団体という証ですし、会員が増えなければ管理栄養士・栄養士全体の資質の向上もままなりません。
そのための方策として、立候補の公約と重なりますが、

① 研修会事業の改善を行います。今年度の研修計画に加えて、対人を基本とした新たな研修計画を追加します。
具体的には、管理栄養士受験準備の講習会に加えて、臨床栄養の成り立ちの基礎となる人体の仕組み、基礎栄養学等を関連付けた「学び直し病態研修会」を立ち上げます。食事調査の重要性を認識して貰うために「行政管理栄養士・栄養士研修会」を実施します。宮崎県の委託事業として実施してきた「宮崎県栄養士研修会」では、日本食品標準食品成分表が改定された影響についての学習を本会の独自事業として継続実施します。

② 給食施設栄養管理の手引きの改定を行います。
改訂が遅れているために時代遅れになっていますのでアップデートを行います。次年度は、初任者とベテランを分けて利用のための研修会を実施します。

③ 実務を研究レベルに高めるためには、論文として公表する必要があります。
論文化の前に倫理審査を受ける必要がありますので、宮崎県栄養士会内に倫理委員会を立ち上げます。発表の場として宮崎県栄養改善学会を立ち上げますし、優れた研究を論文化するために「公社宮崎県栄養士会研究紀要」も作ります。

以上、基礎的知識の再確認のための研修やツールの作成→実践力の向上→実務を研究レベル→レベルの高まった人材が後進の教育へ。こういった正のスパイラルが回る公益社団法人宮崎県栄養士会になるように努めて参ります。

2022年9月
公益社団法人　宮崎県栄養士会
会　長　　酒元　誠治